-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
2025年10月 日 月 火 水 木 金 土 « 9月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

みなさんこんにちは。
株式会社谷山建設、更新担当の岡です。
前回は「断熱材で光熱費を賢く削減!」をテーマに、壁・屋根・床の断熱リフォームを解説しました。
今回は、家の中で最も熱が出入りしやすい「窓」にフォーカスし、
内窓(インナーサッシ)・Low-E複層ガラス・遮熱フィルム の三つを表を使わずに比較しながらご紹介します。
目次
冬は暖房熱の約50%、夏は外気熱の約70%が窓から出入りすると言われる
結露やカビ、ヒートショックの発生源になりやすい
窓を改善すると、壁や天井に手を付けなくても体感温度が大きく変わる
仕組みと特徴
既存サッシの内側にもう一つ窓枠を設置し、空気層を作って断熱・遮音
アルミより熱を伝えにくい樹脂フレームが主流
メリット
施工は半日ほどで完了、壁を壊さない
冷暖房効率アップ+結露激減
防音効果が高く、交通量の多い地域にも最適
注意点
窓枠に奥行き(70~80 mm程度)が必要
開閉の手間が二重になるため、頻繁に出入りする窓は検討が必要
おおまかな費用感
腰高窓1か所でおよそ3〜6万円(サイズとガラス種で変動)
DIY可否
メーカーのキットを使えば日曜大工レベルでも取付可能。ただし寸法取りがシビアなので、採寸に自信のない場合はプロ採寸を推奨。
仕組みと特徴
2枚以上のガラスの間に空気やアルゴンガスを封入し、片面に金属コーティング(Low-E膜)を施した高断熱ガラス
メリット
ガラス交換のみで室内側の見た目はそのまま
太陽熱取得型・遮熱型の2タイプから地域や方角で選べる
内窓が取り付けられない狭い窓枠にも対応可
注意点
既存サッシの型によってはガラスのみ交換できないケースあり
コストは内窓より高め
施工は専門業者必須、ガラス納期がかかる場合あり
おおまかな費用感
腰高窓1か所で5〜10万円(ガス封入・特殊膜の有無で変動)
仕組みと特徴
既存ガラス面に薄いポリエステルフィルムを貼り、赤外線や紫外線をカットして室温上昇を抑える
メリット
施工時間が短い(腰高窓1枚で30分〜1時間)
夏の冷房負荷を下げ、紫外線88〜99%カットで家具の日焼け防止
賃貸でも剥がせるタイプを選べば原状回復可能
注意点
冬の断熱性能は内窓・Low-Eガラスより劣る
網入りガラスには貼れない、または熱割れリスクがある
価格が安価なフィルムは可視光がギラつくことがある
おおまかな費用感
DIY用フィルム:1窓あたり数千円
業者施工タイプ:1㎡あたり1万円前後
最優先は結露対策+防音も欲しい
→ 内窓が効果大
既存サッシを残したまま最高クラスの断熱を目指す
→ Low-E複層ガラス交換
夏の西日が強く冷房が効かない/賃貸なので大掛かりな工事は不可
→ 遮熱フィルムを検討
冷暖房費をとにかく下げたいが予算が限られる
→ 南面・西面は遮熱フィルム、北面・寝室は内窓など“合わせ技”がコスパ◎
国の「先進的窓リノベ」事業は内窓・ガラス交換・フィルムいずれも対象
補助額は性能区分とサイズで変わり、ガラス1枚あたり数千円〜6万円程度
申請は工事完了後ではなく“着工前に事前登録”が必要なので、必ず工務店に確認を
採寸は“サッシ内寸”か“ガラス外寸”か、メーカーの指示を必ず確認
網入りガラス・複層ガラスはフィルム施工制限がある
断熱材やエアコンの能力とのバランスを考え、窓だけに過度な期待を寄せない
見積り時に「性能証明書」をもらい、補助金申請書類に使えるか確認
窓まわりのエコ対策は、省エネ・健康・快適性 を同時に高める最重要リフォームです。
内窓、Low-E複層ガラス、遮熱フィルム――どれも一長一短なので、
予算
断熱性能
工期・施工性
住まい方(賃貸/持ち家)
将来のメンテナンス
これらを総合的に考えて最適解を選んでみてください。
第3回は 「エコ塗料と太陽光反射コーティングで屋根&外壁を長寿命化」 をお届けします。真夏の室温上昇を抑える遮熱塗料の実力や、DIYでできる下地チェック方法も詳しく解説予定ですのでどうぞお楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。