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DIYでやりがちな失敗とリカバリー術

みなさんこんにちは。
株式会社谷山建設、更新担当の岡です。

前回は「お部屋が見違える!自分でできる簡単リフォーム事例集」をお届けしました。

今回は、実際にDIYを進める際につまずきがちな 失敗ポイント復旧テクニック を徹底解説します。

ありがちなトラブルを【壁紙】【塗装】【床材】【造作家具】【安全対策】の5カテゴリに分けて紹介し、最後に 保存版・20項目チェックリスト もご用意しました。ぜひ、ブックマークしてご活用ください。


1. 壁紙DIYの失敗&リカバリー

1-1 よくある失敗と原因

  • 空気が入ってポコポコ膨らむ
    └ スムーサー不足/糊ムラ

  • 継ぎ目が開く・浮く
    └ 糊不足/下地ホコリ/ブック時間不足

  • コーナー(入隅・出隅)がはがれる
    └ カット寸法不足/押さえ不足

  • 柄合わせがズレる
    └ 柄合わせ確認不足/壁紙の伸縮

1-2 リカバリーテクニック

  1. 空気抜き

    • 針で小さな穴を開け、スムーサーで中央→外側へ空気を押し出す

    • 目立つ場合は水性パテで穴埋め → 乾いたら軽くふき取る

  2. 継ぎ目再圧着

    • 継ぎ目をめくり壁紙用ボンドを薄く塗布

    • ジョイントローラーで圧着し、マスキングテープで24h固定

  3. 柄ズレ対処

    • アクセント棚・額縁・ウォールステッカーで“意図的デザイン”にしてカバー


2. 塗装DIYの失敗&リカバリー

2-1 ありがち失敗と原因

  • ムラ・垂れジミ
    └ 厚塗り/希釈不足

  • 気泡・ピンホール
    └ ローラーに力をかけ過ぎ/撹拌不足

  • 乾燥不良・べたつき
    └ 通気不足/高温多湿/油分残り

  • 下地透け
    └ 下塗り不足/薄塗りし過ぎ

2-2 リカバリー術

  • ムラ・垂れ → 乾燥後 #400 ペーパーで研磨 → 粉を除去 → 希釈率を守り薄塗り2回

  • 気泡 → 乾燥後ペーパーでならし、必要ならスポット塗装

  • 乾燥不良 → 扇風機+除湿機で強制乾燥。完全硬化を待って重ね塗り


3. 床材(フローリング/クッションフロア)の失敗&リカバリー

3-1 主な失敗と原因

  • 反り・浮き
    └ 下地凹凸/接着剤ムラ/乾燥前の歩行

  • 継ぎ目の段差
    └ 基準線なしで貼付け/温湿度変化

  • すき間が生じる
    └ 水分抜けによる収縮/温度差で伸縮

3-2 直し方

  1. 反り・浮き

    • 注射器で床用ボンド注入 → 当て板+重しで24h固定 → 端を同色コーキング

  2. 段差補正

    • ずれた列を剥がし、墨つぼで基準線を打ち直して再貼り付け

  3. すき間充填

    • 木部パテを充填 → 乾燥後に同色オイルでなじませる


4. 造作家具・棚の失敗&リカバリー

  • 棚が水平にならない/ぐらつく

    1. 下地探しで柱位置マーキング

    2. 長めのビスで再固定

    3. 水平器で確認し、必要ならスペーサーで微調整

  • ビス頭がめり込む・割れる

    • 木部パテで埋め → 乾燥後研磨 → 同色塗装で目立たなくする


5. 安全対策の失敗&リカバリー

  • 保護メガネ未着用 → 飛散物で目を傷める
    → 必ず装着。入った場合は流水で洗い医療機関へ

  • 手袋未装着 → 切創・薬品かぶれ
    → 耐切創グローブやニトリル手袋を用途別に使う

  • 不安定な脚立使用 → 転倒
    → 角度70度・水平床を確認。脚立上で体をひねらない

  • 延長コード散乱 → つまずき・感電
    → コードは壁際に固定。可能ならコードレス工具を利用


6. 失敗防止!20項目チェックリスト

  1. 計測は「二度測り一度切る」を徹底

  2. 床・家具の養生は万全か

  3. 下地の凹凸をパテで平滑にしたか

  4. 施工面は乾燥・脱脂済みか

  5. 温度15〜25℃・湿度60%以下を確保したか

  6. 道具・材料を事前にそろえたか

  7. 刃は新品または折ったてで切れ味良好か

  8. 塗料は指示通り撹拌・希釈したか

  9. 壁紙はブック時間を守ったか

  10. 墨つぼ/レーザーで基準線を引いたか

  11. ローラーは軽い力で「W塗り」を意識したか

  12. 完全乾燥前に荷重をかけていないか

  13. ビス径・長さは材厚+下地厚を考慮したか

  14. 水平器で水平・垂直を確認したか

  15. 電源コードは邪魔にならない位置か

  16. 保護メガネ・手袋・マスクを着用したか

  17. 換気を十分に行っているか

  18. 余った塗料・糊は密閉し火気を避け保管したか

  19. 道具を清掃し刃物にカバーを付けたか

  20. 施工写真やメモを残し次回に活かせるか


まとめ

DIYの失敗は経験値の証し。ただし 「下地準備」「正確な計測」「丁寧な養生」 の三原則を守れば、失敗確率は激減します。もしミスしても、本記事のリカバリー術でほぼ修復可能です。焦らず、安全第一でDIYを楽しみましょう!


次回予告

次回は 「プロと一緒に仕上げる“セミDIY”のすすめ」
DIYの楽しさとプロの安心感を両立させる最新リフォームスタイルをご紹介しますので、どうぞお楽しみに!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。